スペインワインと歩んできた11年、そしてこれから

スペインワインと歩んできた11年、そしてこれから

― 神戸で届ける、スペインの食文化 ―

 


いつもAITANAをご利用いただき、本当にありがとうございます。

日頃からご縁をいただいている皆さまに、心より感謝申し上げます。


お店でよくいただく質問のひとつに、

「どうしてスペインなんですか?」

というものがあります。


その答えは、味や価格だけでなく、

私自身の原点と、いま私たちが置かれている環境の両方と深く関係しています。


今日は、スペインワインを届け続けてきた私たちの「今」について書かせてください。

 

 

スペインとの出会い

 

私が初めてスペインを訪れたのは、大学1年生のときでした。

「新しい世界を見てみたい」

その気持ちだけで訪れた留学先で、León(レオン)という街に出会いました。


初めてのホームステイで、言葉も十分に通じない中、

現地のご家族はとてもあたたかく迎えてくれました。


帰国の際に

「また帰ってきてね」

と言ってくれたことは、今でも心に残っています。


そのときに見た大聖堂の美しさや街の空気に触れ、

「いつか、この国と、そこで出会った人たちに何かお返しができる仕事がしたい」

そう思うようになりました。

 

 

 



 

 

なぜスペインなのか

 

スペインは、地域ごとに個性があり、

食べ物もワインもとても多様な国です。


肉や魚、野菜、豆やお米、パンやスパイス。

その食文化は、日本人の味覚にも自然に合うと感じています。


家族経営の小さなワイナリーから、歴史ある大手まで、

規模もスタイルもさまざまな造り手が存在しています。


それぞれが異なる個性と哲学を持っているのも、この国の魅力のひとつです。


こうした多様な魅力を、もっと身近なものとして伝えたい。

そんな想いから、AITANAを始めました。

 

 

 

 

変わりゆくワインの世界

 

この数年で、ワインの世界も少しずつ姿を変えています。

為替や物流の動きは、私たちの仕事にも影響を与えています。


けれど、その中で改めて感じたのは、

ワインと食事を囲む時間が、日常の中の確かな喜びであるということです。


スペインの人たちは、食事の時間をとても大切にし、

家族や友人と語らいながら人生を楽しんでいます。


その食卓に流れる時間の豊かさに、

いつも心を動かされます。

 

 


 

 

スペインで思い出すこと

 

スペインの海辺の街に、

ぶどうを掲げる少女の銅像があります。


収穫を祝う「Verema(ぶどうの収穫)」のモニュメントです。


その場所を訪れるたびに思います。


ぶどうは、すぐには実りません。

手をかけ、待ち、季節を重ねて、ようやく収穫を迎える。


神戸でワインを届け続けてきた時間も、

きっと同じようなものなのだと思います。


派手ではなくても、

ひとつひとつの積み重ねが、

やがて実りになると信じて。

 

 

 

 

私たちの「今」

 

この数年は、自分たちが大切にしてきたことを、

もう一度確かめる時間でもありました。


それでも、一本一本のワインの背景や、

造り手の想いをお伝えすることは、

これからも変わらず大切にしていきたいと考えています。


こうして皆さまとお話しできる時間そのものに、感謝しています。


だからこそ、

ワインやスペインのことだけでなく、

何か少しでもお役に立てる存在でありたい。

そんな気持ちで、日々お店に立っています。

 

 

これからのAITANA

 

おかげさまで、11周年を迎えることができました。

こうして続けてこられたのは、

人とのご縁に恵まれてきたからだと感じています。


これからも、

スペインワインとその食文化の魅力を丁寧に届けていきたいと思います。


そしてこれからは、

ワインや食をきっかけに生まれた出会いやアイデアを、

イベントや企画など、少しずつ形にしていきたいと考えています。


「また来たいな」

「ちょっと相談してみようかな」


そう思っていただける場所であり続けたい。


ワインのことはもちろん、

気になることがありましたら、どうぞお気軽にお声かけください。

 

 

三島

 

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