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  • スペインは食の宝庫 ~オリーブオイル編~

    スペインは食の宝庫 ~オリーブオイル編~

    スペインは美食の国として有名ですが、各地域の食材が新鮮で、味付けもシンプルな料理が多く、日本人の好みに合いますね(*^_^*) 野菜、肉、魚と地域でいろいろな食がありますが、前回はナバラの野菜とロゼワインについて、ブログで紹介しました。スペインの食材で美味しい・使いやすい・健康的なものは沢山ありますが、中でもオリーブオイルは欠かせないですよね。 オリーブオイルについて質問も時々頂くので、今回はスペインのオリーブオイルにちて、おまとめしてみました。皆様の参考になれば嬉しいです。 オリーブオイルとは 新鮮で健康に良いオリーブの実から取れる天然果汁はエクストラバージンオリーブオイルと呼ばれ、スペイン料理で重要な食材の一つとして広く称賛されています。そのバラエティに富む香りと風味、幅広い調理法、健康を促進する特性が世界中の料理人や美食家、栄養士から認められ高い評価を受けています。 スペインには広大な山の斜面があり、冬は地域により暖かいところもあれば寒さ厳しいところもありますが、夏は暑い日が長く続きます。この地形と気候がオリーブ栽培には最適なのです。スペインのオリーブ文化はローマ帝国支配以前に既に存在していましたが、ローマ人によってオリーブ栽培が拡大され製油技術が発達しました。オリーブ栽培の拡大は、政治や経済情勢、さらには宗教事情と同じように、何世紀もの間困難に直面してきました。しかし、オリーブが持つ普遍的かつ圧倒的な存在感がスペインの多くの地域でその景観を作り出し、生活様式や食習慣に多少なりとも影響を与えてきました。   オリーブの木には、種類がたくさん! スペイン栽培されているオリーブの品種は、なんと200種類以上。それぞれが個々に独特な味わいと香りを持っています。オリーブオイルを購入時や外で召し上がる時、品種を意識してオリーブオイルの味や香りをお楽しみ下さい。   オリーブオイルの種類の3つの違いは、その製法にあります! こちら、一番ご質問いただきます!エキストラバージンオリーブオイル、バージンオリーブオイル、オリーブオイルの大きな違いは、その製法です。オリーブの実をしぼっただけの状態のオイルを「バージンオリーブオイル」と呼び、その中でも香りや成分の基準を満たした最高品質のものを「エクストラバージンオリーブオイル」と言います。 オリーブオイル(ピュアオイル)と呼ばれるオイルは、しぼっただけのオイルを精製して香りや味のない「油」の状態にし、これに「エクストラバージンオリーブオイル」あるいは「バージンオリーブオイル」をブレンドしたものです。 以下でさらに詳しくみていきましょう。 エクストラバージンオリーブオイル 100%のオリーブジュース。 このオリーブオイルは、オリーブの実の最適な成熟時に収穫されたものを使用し、機械的なプロセスからのみ精製されたオイルです。 このエキストラバージンオリーブオイルは、欠陥のない最上級の品質であるため、優れた味わいと香りを合わせ持った、味覚のハーモニーを奏でるオイルです。 また、エキストラバージンオリーブオイルは一価不飽和脂肪酸の含有量が多いうえ、オイルに含まれるポリフェノールやビタミンEなど天然の抗酸化剤の役割を果たす栄養素も含むことから、心血管疾患を引き起こす要因のひとつである、コレステロールを減少させる力を発揮します。 このカテゴリの油は、単一品種(オリーブの品種の特性を最も明確に味わえるよう、1種類のみのオリーブから抽出されたもの)と、クパージュ(異なる割合で異なる品種のオリーブをブレンドされたもの)があります。 バージンオリーブオイル こちらも100%のオリーブ果汁から精製されており、香りと味わいの顕著な特徴を合わせ持っています。ただし、このオリーブオイルは、エキストラバージンオイルほど卓越したレベルには達しません。共通して、抗酸化物質と一価不飽和脂肪酸を多く含みます。 オリーブオイル 精製されたオリーブオイルに、エキストラバージンまたはバージンの混ぜる比率を変えてブレンドしたオイルです。ノーマルタイプのオリーブオイルは、バージン、エキストラバージンオイルに必要な高い基準値に達しなかったバージンオイルから精製されます。 それぞれに共通するのは、健康的な食生活に欠かせない食品であることと、一価不飽和脂肪酸の含有量が多い点です。   ★お勧めレシピ!簡単で美味しい。ワインにもぴったりです!   ホタテ貝のグリル レシピ...

    スペインは食の宝庫 ~オリーブオイル編~

    スペインは美食の国として有名ですが、各地域の食材が新鮮で、味付けもシンプルな料理が多く、日本人の好みに合いますね(*^_^*) 野菜、肉、魚と地域でいろいろな食がありますが、前回はナバラの野菜とロゼワインについて、ブログで紹介しました。スペインの食材で美味しい・使いやすい・健康的なものは沢山ありますが、中でもオリーブオイルは欠かせないですよね。 オリーブオイルについて質問も時々頂くので、今回はスペインのオリーブオイルにちて、おまとめしてみました。皆様の参考になれば嬉しいです。 オリーブオイルとは 新鮮で健康に良いオリーブの実から取れる天然果汁はエクストラバージンオリーブオイルと呼ばれ、スペイン料理で重要な食材の一つとして広く称賛されています。そのバラエティに富む香りと風味、幅広い調理法、健康を促進する特性が世界中の料理人や美食家、栄養士から認められ高い評価を受けています。 スペインには広大な山の斜面があり、冬は地域により暖かいところもあれば寒さ厳しいところもありますが、夏は暑い日が長く続きます。この地形と気候がオリーブ栽培には最適なのです。スペインのオリーブ文化はローマ帝国支配以前に既に存在していましたが、ローマ人によってオリーブ栽培が拡大され製油技術が発達しました。オリーブ栽培の拡大は、政治や経済情勢、さらには宗教事情と同じように、何世紀もの間困難に直面してきました。しかし、オリーブが持つ普遍的かつ圧倒的な存在感がスペインの多くの地域でその景観を作り出し、生活様式や食習慣に多少なりとも影響を与えてきました。   オリーブの木には、種類がたくさん! スペイン栽培されているオリーブの品種は、なんと200種類以上。それぞれが個々に独特な味わいと香りを持っています。オリーブオイルを購入時や外で召し上がる時、品種を意識してオリーブオイルの味や香りをお楽しみ下さい。   オリーブオイルの種類の3つの違いは、その製法にあります! こちら、一番ご質問いただきます!エキストラバージンオリーブオイル、バージンオリーブオイル、オリーブオイルの大きな違いは、その製法です。オリーブの実をしぼっただけの状態のオイルを「バージンオリーブオイル」と呼び、その中でも香りや成分の基準を満たした最高品質のものを「エクストラバージンオリーブオイル」と言います。 オリーブオイル(ピュアオイル)と呼ばれるオイルは、しぼっただけのオイルを精製して香りや味のない「油」の状態にし、これに「エクストラバージンオリーブオイル」あるいは「バージンオリーブオイル」をブレンドしたものです。 以下でさらに詳しくみていきましょう。 エクストラバージンオリーブオイル 100%のオリーブジュース。 このオリーブオイルは、オリーブの実の最適な成熟時に収穫されたものを使用し、機械的なプロセスからのみ精製されたオイルです。 このエキストラバージンオリーブオイルは、欠陥のない最上級の品質であるため、優れた味わいと香りを合わせ持った、味覚のハーモニーを奏でるオイルです。 また、エキストラバージンオリーブオイルは一価不飽和脂肪酸の含有量が多いうえ、オイルに含まれるポリフェノールやビタミンEなど天然の抗酸化剤の役割を果たす栄養素も含むことから、心血管疾患を引き起こす要因のひとつである、コレステロールを減少させる力を発揮します。 このカテゴリの油は、単一品種(オリーブの品種の特性を最も明確に味わえるよう、1種類のみのオリーブから抽出されたもの)と、クパージュ(異なる割合で異なる品種のオリーブをブレンドされたもの)があります。 バージンオリーブオイル こちらも100%のオリーブ果汁から精製されており、香りと味わいの顕著な特徴を合わせ持っています。ただし、このオリーブオイルは、エキストラバージンオイルほど卓越したレベルには達しません。共通して、抗酸化物質と一価不飽和脂肪酸を多く含みます。 オリーブオイル 精製されたオリーブオイルに、エキストラバージンまたはバージンの混ぜる比率を変えてブレンドしたオイルです。ノーマルタイプのオリーブオイルは、バージン、エキストラバージンオイルに必要な高い基準値に達しなかったバージンオイルから精製されます。 それぞれに共通するのは、健康的な食生活に欠かせない食品であることと、一価不飽和脂肪酸の含有量が多い点です。   ★お勧めレシピ!簡単で美味しい。ワインにもぴったりです!   ホタテ貝のグリル レシピ...

  • 近くで食べれるマカオのポルトガル料理

    近くで食べれるマカオのポルトガル料理

    前回ブログの『日本でワインはいつから飲まれている?』でポルトガルワインについて触れた事をきっかけに、私達の身近でポルトガル料理店はスペイン料理店ほど多くない事に気づきました! 私は約4年間中国に住んでいた期間があり、その頃地続きで行き来ができるマカオによく買い物やご飯を食べに行っていました。 マカオでは洋食屋さん風の外観のレストランは、イタリアンでもなくフランス料理でもなく、だいたいポルトガル料理店でした。 マカオというと、香港のおまけ的な更にギラギラしたカジノがあるギャンブルの夜の街のイメージが先行しますが、世界遺産が20ヶ所以上もあり歴史的な建物や素敵な街並みのある街歩きにピッタリの国です。 1999年までポルトガル領だったこともあり街並みはアジアなのにヨーロッパのような場所がたくさんあり西洋と東洋の両方を感じられる不思議な魅力があり、今回ご紹介させていただきたいと思います。 マカオの街並み 〇カテドラル広場の噴水…ポルトガルのアズレージョと呼ばれるタイルが素敵です✨石畳の通りもポルトガルの街と一緒です。 他にもたくさんの場所でポルトガルの香りを残しつつアジアと上手く融合している街だと思いました。 Googleマップで調べてみたらやはりポルトガル料理店はたくさんありました! ※写真は一部になります マカオのレストラン 私が最後に訪れたのは(2016年)8年前ですが、Miramarというポルトガル料理店を少しご紹介させてください✨ 〇ポルトガル風シーフードライスとタコのマリネサラダ 海鮮とトマトベースのスープのリゾットのような料理で、海鮮の旨味がたっぷり出ていて子供でも食べられる優しいお味でした。 タコのマリネサラダはタコがたくさん入っていてパクチーが入っているので少しアジア風ですが、さっぱりといただけました。白ワインに合うサラダでした!   〇バカリャオ(干し鱈)のコロッケ  外はカリッと中はしっとりしていて干し鱈の塩味がちょうど良く何個でも食べられる感じでした!子供達にも人気でした。  〇イワシの塩焼き 炭火で焼いているので外側は香ばしく小さいので頭から食べても大丈夫でした! 味付けもシンプルでお魚の美味しさが引き立ちます。レモンをかけていただきます。付け合わせのポテトもホクホクで美味しかったです! 〇アフリカンチキン お店によって味がだいぶ違うようで、ここのお店のは炭火で焼いているので皮はパリパリで肉はジューシーだけどさっぱり食べられてとても美味しかったです。 〇アサリのガーリッククリーム煮 アサリがたくさん入っていて白ワインかクリームで選べました!殆どの方がクリームを選んでたのでクリームにしました。パクチーが入っているので爽やかです。 全体的にシンプルな味付けで子供から大人まで万人受けするお料理でした!そしてポルトガルワインとも相性抜群でした🍷   比較的近くにあるマカオでポルトガル気分が味わえるのはとても魅力的です✨ もし街の様子など詳しいことが気になる方がいましたら、Instagramで↓ マカオと入力すると【公式】マカオ政府観光局のページがありますので更に良くわかると思います。...

    近くで食べれるマカオのポルトガル料理

    前回ブログの『日本でワインはいつから飲まれている?』でポルトガルワインについて触れた事をきっかけに、私達の身近でポルトガル料理店はスペイン料理店ほど多くない事に気づきました! 私は約4年間中国に住んでいた期間があり、その頃地続きで行き来ができるマカオによく買い物やご飯を食べに行っていました。 マカオでは洋食屋さん風の外観のレストランは、イタリアンでもなくフランス料理でもなく、だいたいポルトガル料理店でした。 マカオというと、香港のおまけ的な更にギラギラしたカジノがあるギャンブルの夜の街のイメージが先行しますが、世界遺産が20ヶ所以上もあり歴史的な建物や素敵な街並みのある街歩きにピッタリの国です。 1999年までポルトガル領だったこともあり街並みはアジアなのにヨーロッパのような場所がたくさんあり西洋と東洋の両方を感じられる不思議な魅力があり、今回ご紹介させていただきたいと思います。 マカオの街並み 〇カテドラル広場の噴水…ポルトガルのアズレージョと呼ばれるタイルが素敵です✨石畳の通りもポルトガルの街と一緒です。 他にもたくさんの場所でポルトガルの香りを残しつつアジアと上手く融合している街だと思いました。 Googleマップで調べてみたらやはりポルトガル料理店はたくさんありました! ※写真は一部になります マカオのレストラン 私が最後に訪れたのは(2016年)8年前ですが、Miramarというポルトガル料理店を少しご紹介させてください✨ 〇ポルトガル風シーフードライスとタコのマリネサラダ 海鮮とトマトベースのスープのリゾットのような料理で、海鮮の旨味がたっぷり出ていて子供でも食べられる優しいお味でした。 タコのマリネサラダはタコがたくさん入っていてパクチーが入っているので少しアジア風ですが、さっぱりといただけました。白ワインに合うサラダでした!   〇バカリャオ(干し鱈)のコロッケ  外はカリッと中はしっとりしていて干し鱈の塩味がちょうど良く何個でも食べられる感じでした!子供達にも人気でした。  〇イワシの塩焼き 炭火で焼いているので外側は香ばしく小さいので頭から食べても大丈夫でした! 味付けもシンプルでお魚の美味しさが引き立ちます。レモンをかけていただきます。付け合わせのポテトもホクホクで美味しかったです! 〇アフリカンチキン お店によって味がだいぶ違うようで、ここのお店のは炭火で焼いているので皮はパリパリで肉はジューシーだけどさっぱり食べられてとても美味しかったです。 〇アサリのガーリッククリーム煮 アサリがたくさん入っていて白ワインかクリームで選べました!殆どの方がクリームを選んでたのでクリームにしました。パクチーが入っているので爽やかです。 全体的にシンプルな味付けで子供から大人まで万人受けするお料理でした!そしてポルトガルワインとも相性抜群でした🍷   比較的近くにあるマカオでポルトガル気分が味わえるのはとても魅力的です✨ もし街の様子など詳しいことが気になる方がいましたら、Instagramで↓ マカオと入力すると【公式】マカオ政府観光局のページがありますので更に良くわかると思います。...

  • シェリーと紹興酒

    シェリーと紹興酒

    皆さんこんにちは! よくシェリーはいつ飲むのが最適なのかと質問をお受けすることがあります。 シェリーには辛口~極甘口まで幅広いタイプがあり、その時々によって使い分けることができるので、食前酒、食中酒、食後酒と、様々なシーンでお楽しみいただけるのです! そんなシェリーの中で今回ご紹介するのは「オロロソ」というタイプ。 こちらのオロロソ リオ ヴィエホは酸化熟成12 年と長い熟成のエレガントなアロマで、丸みがあり、ビロードのように滑らかな味わいがあります。 このように熟成期間が長いシェリーは、同様に熟成をさせた中国のお酒、紹興酒と類似するニュアンスがあるように感じます。 紹興酒の原料はもちごめです。 シェリーの原料ブドウとは異なるのですが、長期熟成による酸味や甘み、重厚なほろ苦さが紹興酒を連想します。 中華料理とオロロソをペアリングして頂いてみましたが、やはり相性抜群! 新しい中華料理の愉しみ方に、ハマってしまうかもしれません! 皆さんもぜひ機会がありましたら、シェリーと紹興酒一度飲み比べてみてください😊  

    シェリーと紹興酒

    皆さんこんにちは! よくシェリーはいつ飲むのが最適なのかと質問をお受けすることがあります。 シェリーには辛口~極甘口まで幅広いタイプがあり、その時々によって使い分けることができるので、食前酒、食中酒、食後酒と、様々なシーンでお楽しみいただけるのです! そんなシェリーの中で今回ご紹介するのは「オロロソ」というタイプ。 こちらのオロロソ リオ ヴィエホは酸化熟成12 年と長い熟成のエレガントなアロマで、丸みがあり、ビロードのように滑らかな味わいがあります。 このように熟成期間が長いシェリーは、同様に熟成をさせた中国のお酒、紹興酒と類似するニュアンスがあるように感じます。 紹興酒の原料はもちごめです。 シェリーの原料ブドウとは異なるのですが、長期熟成による酸味や甘み、重厚なほろ苦さが紹興酒を連想します。 中華料理とオロロソをペアリングして頂いてみましたが、やはり相性抜群! 新しい中華料理の愉しみ方に、ハマってしまうかもしれません! 皆さんもぜひ機会がありましたら、シェリーと紹興酒一度飲み比べてみてください😊  

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