AITANA STAFFS BLOG

韓国産のワイン【ブドウ品種を知るともっと面白い!】
韓国産のワインについては、これまでにもこのブログでご紹介してきました。 まだ現地でしか出会えないことが多いのですが、最近はその個性や魅力に少しずつ注目が集まるようになってきています。 韓国 ソウルの一部のレストランでは、韓国の土地や食文化にこだわったコース料理に、伝統酒や韓国ワイン※1をペアリングとして登場することがあります。 味わいの良さはもちろん、背景にあるストーリーや文化を重視するお店では、こうしたお酒が「韓国という体験」をより豊かにしてくれる存在として選ばれているようです。 しかし、韓国産のブドウを使ったワインは、まだ流通量が少なく、情報も限られています。 調べながら私自身も戸惑う場面が多くありましたが、ワインについて学んできた立場から、できるだけ丁寧に整理したつもりです。 旅先などで出会う機会があったときに、この情報が少しでも韓国ワインを楽しむ手助けになれば幸いです。 今回は「ブドウ品種」に注目しました。 特に注目したい3つの品種をご紹介します。 ※1 韓国では韓国産の農産物や特産物100%を原料とする酒類全般を「韓国ワイン」と呼ぶことがあります。ただし、酵母で発酵させてつくったお酒のみを指す場合もあるなど、明確なルールはないようです。 使い方が統一されていないため、資料によって表記や意味が異なることもあります。 このブログでは混乱を避けるため、「韓国ワイン」は、韓国産ブドウ100%を原料とした醸造酒(ブドウ酒)、ワインはブドウ酒に限定して使用します。 韓国で育つ個性豊かなブドウたち ラベルにハングルしか書いていない時もあるので、ハングル表記(韓国語)と英語表記を載せます。 ぜひ、参考にしてくださいね。 <爽やかな白が好きな方にぴったり!> 1つめ:チョンス 【ハングル】청수【英語】 Cheongsu もしくは Cheongsoo 翻訳アプリを使うと、高確率で「清水」と表示されます。 つい「シミズ」と読みたくなってしまいますが、現地では「チョンス」でないと通じないので、ぜひこの呼び方で覚えてくださいね。 韓国生まれの白ブドウ。 独自の品種であり、質の高いワインが生まれていることから、白ワインではこのチョンスをよく見かけます。 私は、ブレンドを含めて3種類、飲むことができましたが、いずれも、レモンやグレープフルーツのような、すっきりとした柑橘系の香りと爽やかな苦味が印象的でした。 セイベル9110(Seibel 9110)とヒムロッド・シードレス(Himrod Seedless)を交配して誕生した品種で、1993年に農村振興庁国立園芸特作科学院によって開発されました。...
韓国産のワイン【ブドウ品種を知るともっと面白い!】
韓国産のワインについては、これまでにもこのブログでご紹介してきました。 まだ現地でしか出会えないことが多いのですが、最近はその個性や魅力に少しずつ注目が集まるようになってきています。 韓国 ソウルの一部のレストランでは、韓国の土地や食文化にこだわったコース料理に、伝統酒や韓国ワイン※1をペアリングとして登場することがあります。 味わいの良さはもちろん、背景にあるストーリーや文化を重視するお店では、こうしたお酒が「韓国という体験」をより豊かにしてくれる存在として選ばれているようです。 しかし、韓国産のブドウを使ったワインは、まだ流通量が少なく、情報も限られています。 調べながら私自身も戸惑う場面が多くありましたが、ワインについて学んできた立場から、できるだけ丁寧に整理したつもりです。 旅先などで出会う機会があったときに、この情報が少しでも韓国ワインを楽しむ手助けになれば幸いです。 今回は「ブドウ品種」に注目しました。 特に注目したい3つの品種をご紹介します。 ※1 韓国では韓国産の農産物や特産物100%を原料とする酒類全般を「韓国ワイン」と呼ぶことがあります。ただし、酵母で発酵させてつくったお酒のみを指す場合もあるなど、明確なルールはないようです。 使い方が統一されていないため、資料によって表記や意味が異なることもあります。 このブログでは混乱を避けるため、「韓国ワイン」は、韓国産ブドウ100%を原料とした醸造酒(ブドウ酒)、ワインはブドウ酒に限定して使用します。 韓国で育つ個性豊かなブドウたち ラベルにハングルしか書いていない時もあるので、ハングル表記(韓国語)と英語表記を載せます。 ぜひ、参考にしてくださいね。 <爽やかな白が好きな方にぴったり!> 1つめ:チョンス 【ハングル】청수【英語】 Cheongsu もしくは Cheongsoo 翻訳アプリを使うと、高確率で「清水」と表示されます。 つい「シミズ」と読みたくなってしまいますが、現地では「チョンス」でないと通じないので、ぜひこの呼び方で覚えてくださいね。 韓国生まれの白ブドウ。 独自の品種であり、質の高いワインが生まれていることから、白ワインではこのチョンスをよく見かけます。 私は、ブレンドを含めて3種類、飲むことができましたが、いずれも、レモンやグレープフルーツのような、すっきりとした柑橘系の香りと爽やかな苦味が印象的でした。 セイベル9110(Seibel 9110)とヒムロッド・シードレス(Himrod Seedless)を交配して誕生した品種で、1993年に農村振興庁国立園芸特作科学院によって開発されました。...

海と太陽が織りなすタイルの階段 — 2025大阪万博スペイン館で感じる歴史と未来
大学時代に初めて触れたスペイン。 明るく陽気な空気、歴史が息づく街並み、おいしい食事とワイン。そして何より、人々のあたたかさ。 以来、スペインは私にとって“心がほどける場所”になりました。 そんなスペインの魅力が、見事に表現された【2025年大阪・関西万博 スペイン館】についてご紹介します。 建築が語る「海と太陽」— 光と造形が織りなすランドマーク スペイン館の外観は、まさに“風景そのもの”。 階段状に広がる大きなスロープは、訪れる者を優しく迎え入れ、空へと導いていくような開放感があります。 昼間はスペインの青空を思わせる清々しさが、そして夜にはライトが幻想的に灯り、まるで海に沈む太陽の余韻のよう。 この建築の象徴となっているのが、「海」と「太陽」という2つの要素。 地球上の生命を育み、スペインと日本のアイデンティティの根幹でもあるこれらの自然の力が、建物の形と空間構成に表れています。 色彩や素材の選定にもその意図が反映され、スペインの地理、文化、人生観を感じる設計になっています。 中央に開けたアーチ型の空間は、水平線に沈む夕日を彷彿とさせ、スペインが持つ情熱と詩情を建築として表現。 構造には集成材による巨大な架構が用いられており、施工は神戸の村上工務店さんが手がけました。 タイルには、サグラダ・ファミリアにも納品しているメーカーの製品を使用。海や太陽を表現した、4色の深みのある色合いが特徴です。 高さ16メートル、幅24メートルにも及ぶこの集成材の架構の美しさをぜひ感じていただきたいとのことです。 黒潮 — 二つの国をつなぐ、一つの海の中へ 展示のインスピレーションとなっているのは、日本とスペインを結んできた「黒潮(くろしお)」です。 かつて東西の豊かな交流を育んだこの海流は、単なる自然現象ではなく、文化や技術、想いを運んできた目に見えない“つながりの象徴”。 スペイン館では、この黒潮を通じて、スペインと日本がどのように何世紀にもわたって結びついてきたのかを体験的に紹介しています。 “海”という共通の舞台の上で、互いの文化が静かに、しかし力強く交差してきた歴史が、建築と展示の両方から感じられるのです。 五感で感じるスペイン文化 — 展示とショップの魅力 館内では、スペインの自然、歴史、芸術、未来が、映像やアートインスタレーションを通じて五感で体験できます。 “文化を届ける”活動と深く重なる空間構成です。 さらにショップでは、オリーブオイル、ビール、AITANA直輸入のスペインワインなどが販売されており、旅の記憶をそのまま家に持ち帰れるような、特別な出会いが待っています。...
海と太陽が織りなすタイルの階段 — 2025大阪万博スペイン館で感じる歴史と未来
大学時代に初めて触れたスペイン。 明るく陽気な空気、歴史が息づく街並み、おいしい食事とワイン。そして何より、人々のあたたかさ。 以来、スペインは私にとって“心がほどける場所”になりました。 そんなスペインの魅力が、見事に表現された【2025年大阪・関西万博 スペイン館】についてご紹介します。 建築が語る「海と太陽」— 光と造形が織りなすランドマーク スペイン館の外観は、まさに“風景そのもの”。 階段状に広がる大きなスロープは、訪れる者を優しく迎え入れ、空へと導いていくような開放感があります。 昼間はスペインの青空を思わせる清々しさが、そして夜にはライトが幻想的に灯り、まるで海に沈む太陽の余韻のよう。 この建築の象徴となっているのが、「海」と「太陽」という2つの要素。 地球上の生命を育み、スペインと日本のアイデンティティの根幹でもあるこれらの自然の力が、建物の形と空間構成に表れています。 色彩や素材の選定にもその意図が反映され、スペインの地理、文化、人生観を感じる設計になっています。 中央に開けたアーチ型の空間は、水平線に沈む夕日を彷彿とさせ、スペインが持つ情熱と詩情を建築として表現。 構造には集成材による巨大な架構が用いられており、施工は神戸の村上工務店さんが手がけました。 タイルには、サグラダ・ファミリアにも納品しているメーカーの製品を使用。海や太陽を表現した、4色の深みのある色合いが特徴です。 高さ16メートル、幅24メートルにも及ぶこの集成材の架構の美しさをぜひ感じていただきたいとのことです。 黒潮 — 二つの国をつなぐ、一つの海の中へ 展示のインスピレーションとなっているのは、日本とスペインを結んできた「黒潮(くろしお)」です。 かつて東西の豊かな交流を育んだこの海流は、単なる自然現象ではなく、文化や技術、想いを運んできた目に見えない“つながりの象徴”。 スペイン館では、この黒潮を通じて、スペインと日本がどのように何世紀にもわたって結びついてきたのかを体験的に紹介しています。 “海”という共通の舞台の上で、互いの文化が静かに、しかし力強く交差してきた歴史が、建築と展示の両方から感じられるのです。 五感で感じるスペイン文化 — 展示とショップの魅力 館内では、スペインの自然、歴史、芸術、未来が、映像やアートインスタレーションを通じて五感で体験できます。 “文化を届ける”活動と深く重なる空間構成です。 さらにショップでは、オリーブオイル、ビール、AITANA直輸入のスペインワインなどが販売されており、旅の記憶をそのまま家に持ち帰れるような、特別な出会いが待っています。...

白ワインが美味しい季節!シャルドネと春夏のおすすめワイン
だんだん暖かくなり過ごしやすくなってきましたね!暖かくなると冷やした白ワインやロゼワインが飲みたくなってきます💛春~夏の季節は特に白ワインの中で爽やかで軽い白を選びたくなります。 白ワインのぶどうの品種の中でもシャルドネはとても有名で人気ですが、非常に万能でフルーティで爽やかなものから樽が入ったしっかりしたものまで幅広く、突出した特徴がないため気候や土壌の個性を反映しやすい変幻自在の品種です。その特徴を活かして様々なアロマや味わいがあります。 代表的なものの特徴を簡単にまとめてみました。 シャルドネが有名な主な地区 ◎フランス ブルゴーニュ地方/シャブリ地区 ライムやグレープフルーツなど柑橘系の香り。ミネラルとして火打石のニュアンス。タイトで爽やか。 ◎フランス ブルゴーニュ地方/マコネ地区 熟れた黄桃やパパイヤ、リンゴ、ナッツ、木樽の香りが豊か。豊かな果実味で厚みを感じる。 ◎オーストラリア/南東オーストラリア フレッシュな白桃、黄桃、アプリコットの香り。アタックは強く、果実味豊か。 ◎アメリカ/カリフォルニア州 熟したパパイヤなどトロピカルフルーツとバターやトースト香。樽の香りも強い。 気候や土壌、醸造法や生産者によって味わいが多種多様に変化しワインの数だけバリエーションがあります。シャルドネでも色々なアロマや味わいが違いますので、皆さんも自分好みのブドウ品種と栽培地域の組み合わせを見つけてみてもいいかもしれません!ワイン選びがますます楽しくなると思います✨ ここからは、私個人の春夏のおすすめワインをご紹介します! 【春夏おすすめワイン】 軽すぎずやわらかな酸味なので今からの季節にピッタリ💛 ①Sommos Roble Blanco スペインD.O.ソモンターノ シャルドネ100% フレンチオーク樽で4ヶ月熟成 辛口¥2,640(税込) 煌きのある黄金色。マンゴーやパイナップルなどの南国フルーツ、リンゴなどのアロマに、ほんのりとヘーゼルナッツやローストしたアーモンドなどの香ばしいニュアンスもあります。ふくよかな果実味と柔らかな酸、長い余韻が特徴です。 サーモンやマグロの前菜、豚肉、鶏、きのこと相性良いです。 (オンラインショップでも販売しております。) https://aitana.jp/products/sommos-roble-blanco ...
白ワインが美味しい季節!シャルドネと春夏のおすすめワイン
だんだん暖かくなり過ごしやすくなってきましたね!暖かくなると冷やした白ワインやロゼワインが飲みたくなってきます💛春~夏の季節は特に白ワインの中で爽やかで軽い白を選びたくなります。 白ワインのぶどうの品種の中でもシャルドネはとても有名で人気ですが、非常に万能でフルーティで爽やかなものから樽が入ったしっかりしたものまで幅広く、突出した特徴がないため気候や土壌の個性を反映しやすい変幻自在の品種です。その特徴を活かして様々なアロマや味わいがあります。 代表的なものの特徴を簡単にまとめてみました。 シャルドネが有名な主な地区 ◎フランス ブルゴーニュ地方/シャブリ地区 ライムやグレープフルーツなど柑橘系の香り。ミネラルとして火打石のニュアンス。タイトで爽やか。 ◎フランス ブルゴーニュ地方/マコネ地区 熟れた黄桃やパパイヤ、リンゴ、ナッツ、木樽の香りが豊か。豊かな果実味で厚みを感じる。 ◎オーストラリア/南東オーストラリア フレッシュな白桃、黄桃、アプリコットの香り。アタックは強く、果実味豊か。 ◎アメリカ/カリフォルニア州 熟したパパイヤなどトロピカルフルーツとバターやトースト香。樽の香りも強い。 気候や土壌、醸造法や生産者によって味わいが多種多様に変化しワインの数だけバリエーションがあります。シャルドネでも色々なアロマや味わいが違いますので、皆さんも自分好みのブドウ品種と栽培地域の組み合わせを見つけてみてもいいかもしれません!ワイン選びがますます楽しくなると思います✨ ここからは、私個人の春夏のおすすめワインをご紹介します! 【春夏おすすめワイン】 軽すぎずやわらかな酸味なので今からの季節にピッタリ💛 ①Sommos Roble Blanco スペインD.O.ソモンターノ シャルドネ100% フレンチオーク樽で4ヶ月熟成 辛口¥2,640(税込) 煌きのある黄金色。マンゴーやパイナップルなどの南国フルーツ、リンゴなどのアロマに、ほんのりとヘーゼルナッツやローストしたアーモンドなどの香ばしいニュアンスもあります。ふくよかな果実味と柔らかな酸、長い余韻が特徴です。 サーモンやマグロの前菜、豚肉、鶏、きのこと相性良いです。 (オンラインショップでも販売しております。) https://aitana.jp/products/sommos-roble-blanco ...

日本の桜とワインの関係
みなさんこんにちは! ようやく寒かった冬から、桜の開花とともに訪れる春に、心が軽やかに弾むような気分になりますね! 今年の神戸の桜の満開予想は4/2~4頃だそうです。 みなさんお花見のご予定はありますか? 私たち日本人は桜を見ると、春の訪れを感じ、なんだかふと幸せな気分になるような、特別な存在ですよね。 日本でのお花見の始まりは、古くは平安時代の貴族が桜を見ながら歌を詠んだり、蹴鞠(けまり)をした行事が始まりで、次第に農民の間でその年の豊作を願って桜の下で宴会をするようになったといいます。 庶民がお花見を楽しむようになったのは江戸時代の頃からです。 近年では鑑賞としてだけではなく、春が近づくと、桜からインスパイアされたフレグランス、アロマオイル、雑貨など、たくさんの桜にまつわる商品を見かけるようになります。桜がいかに日本人に愛されていることが良くわかりますね。 そして、それはワインにも・・・ 毎年春の時期限定リリースされるサクラ ラベル ファンヒル 4 Meses Sakura Label Juan Gil 味わいの詳細はこちら→https://aitana.jp/products/4meses-sakura-label ファンヒルのオーナー、ミゲル氏は初めて桜並木を歩いた時に、その美しさに心を奪われました。そして偶然にも、ファンヒルのブドウ畑が広がる丘の名前はCerezo(=スペイン語で桜の意)。この2つの事柄にミゲル氏は深い縁を感じ、『桜』はファンヒルにとって特別な存在となりました。 桜といえば日本、ミゲル氏は親愛なる日本の皆様への贈り物として、サクラ ラベル ファンヒルが日本限定発売されました。今では毎年大好評のワインとして親しまれています! お次はオーストラリアよりウインダウリ サクラ シラーズ Windowrie Sakura Shiraz 味わいの詳細はこちら→https://aitana.jp/products/windowrie-sakura-shiraz...
日本の桜とワインの関係
みなさんこんにちは! ようやく寒かった冬から、桜の開花とともに訪れる春に、心が軽やかに弾むような気分になりますね! 今年の神戸の桜の満開予想は4/2~4頃だそうです。 みなさんお花見のご予定はありますか? 私たち日本人は桜を見ると、春の訪れを感じ、なんだかふと幸せな気分になるような、特別な存在ですよね。 日本でのお花見の始まりは、古くは平安時代の貴族が桜を見ながら歌を詠んだり、蹴鞠(けまり)をした行事が始まりで、次第に農民の間でその年の豊作を願って桜の下で宴会をするようになったといいます。 庶民がお花見を楽しむようになったのは江戸時代の頃からです。 近年では鑑賞としてだけではなく、春が近づくと、桜からインスパイアされたフレグランス、アロマオイル、雑貨など、たくさんの桜にまつわる商品を見かけるようになります。桜がいかに日本人に愛されていることが良くわかりますね。 そして、それはワインにも・・・ 毎年春の時期限定リリースされるサクラ ラベル ファンヒル 4 Meses Sakura Label Juan Gil 味わいの詳細はこちら→https://aitana.jp/products/4meses-sakura-label ファンヒルのオーナー、ミゲル氏は初めて桜並木を歩いた時に、その美しさに心を奪われました。そして偶然にも、ファンヒルのブドウ畑が広がる丘の名前はCerezo(=スペイン語で桜の意)。この2つの事柄にミゲル氏は深い縁を感じ、『桜』はファンヒルにとって特別な存在となりました。 桜といえば日本、ミゲル氏は親愛なる日本の皆様への贈り物として、サクラ ラベル ファンヒルが日本限定発売されました。今では毎年大好評のワインとして親しまれています! お次はオーストラリアよりウインダウリ サクラ シラーズ Windowrie Sakura Shiraz 味わいの詳細はこちら→https://aitana.jp/products/windowrie-sakura-shiraz...

韓国産のワイン【江原道 浩川 ノブネワイナリー】
「韓国産ワイン」と聞いてどんな味わいを思い浮かべるでしょうか? 前回は、韓国ワインの背景と歴史についてご紹介しました。今回は、韓国のワイナリーに焦点を当てます。 ご紹介するのは、江原道・洪川(カンウォンド・ホンチョン)でご夫婦が営む農家ワイナリー「ノブネワイナリー」です。この土地ならではのブドウを使い、他にはない個性豊かなワインを生み出しています。 "農家ワイナリー"についてはこちら ワイナリーの外観 ブドウ畑 唯一無二のブドウ品種が生み出すワイン ノブネワイナリーの魅力は、この地ならではのワイン用品種を使用していることだと思います。特に赤ワインには、韓国でもここでしか栽培されていないブドウが使われています。ワインの種類も多いのですが、特に印象的だった辛口の白と赤をご紹介します。 白ワイン|ノブネ ホワイトワイン ドライ 使用品種:チョンヒャン(청향)江原道で開発された独自品種レッドパールとマスカット・ベリーAを交配 チョンス(청수)韓国で開発された独自品種セイベル9110と ヒムロッド シードレスを交配 マスカットや花の蜜の甘く 華やかな香りが広がりますが、味わいは引き締まったドライな仕上がりです。 八朔のような爽やかな果実味に、柑橘の皮を思わせるほろ苦さがあります。天気の良い暑い日に飲んだので、しっかりとした酸が心地よく染み渡りました… 赤ワイン|ノブネ レッドワイン ドライ 使用品種:ブラックアイ(블랙아이)江原道で開発された独自品種詳細な交配情報は非公開ブラックサン(블랙썬)江原道で開発された独自品種マスカット・ベリーAとワンモル(韓国の野生のヤマブドウ)を交配 赤系果実の香り。チョコレートのような甘い香りが印象的でした。冷涼な気候のワインは酸が際立つ印象がありますが、このワインは穏やかな酸とほどよいタンニンが心地よく、バランスの良さに驚きました。スパイシーなニュアンスがあり、これは韓国固有のヤマブドウの特徴が表れているそうです。 「ノブネ」という名前の想い ワイナリーとワインの名前である「ノブネ(너브내)」とは、洪川がかつて呼ばれていた地名です。韓国固有の言葉で、「広い(너브다)」+「川(내)」を意味し、漢字の影響を受けずに純ハングルで表記される言葉です。ワイナリーの名前にも、この地への誇りと愛情が込められているのが伝わります。 浩川郡の名前の由来になった川 「浩川江」ワイナリーから車で5分だそうです! では、浩川という土地はどんな場所で、どのような背景のもとワイン造りが行われているのでしょうか?...
韓国産のワイン【江原道 浩川 ノブネワイナリー】
「韓国産ワイン」と聞いてどんな味わいを思い浮かべるでしょうか? 前回は、韓国ワインの背景と歴史についてご紹介しました。今回は、韓国のワイナリーに焦点を当てます。 ご紹介するのは、江原道・洪川(カンウォンド・ホンチョン)でご夫婦が営む農家ワイナリー「ノブネワイナリー」です。この土地ならではのブドウを使い、他にはない個性豊かなワインを生み出しています。 "農家ワイナリー"についてはこちら ワイナリーの外観 ブドウ畑 唯一無二のブドウ品種が生み出すワイン ノブネワイナリーの魅力は、この地ならではのワイン用品種を使用していることだと思います。特に赤ワインには、韓国でもここでしか栽培されていないブドウが使われています。ワインの種類も多いのですが、特に印象的だった辛口の白と赤をご紹介します。 白ワイン|ノブネ ホワイトワイン ドライ 使用品種:チョンヒャン(청향)江原道で開発された独自品種レッドパールとマスカット・ベリーAを交配 チョンス(청수)韓国で開発された独自品種セイベル9110と ヒムロッド シードレスを交配 マスカットや花の蜜の甘く 華やかな香りが広がりますが、味わいは引き締まったドライな仕上がりです。 八朔のような爽やかな果実味に、柑橘の皮を思わせるほろ苦さがあります。天気の良い暑い日に飲んだので、しっかりとした酸が心地よく染み渡りました… 赤ワイン|ノブネ レッドワイン ドライ 使用品種:ブラックアイ(블랙아이)江原道で開発された独自品種詳細な交配情報は非公開ブラックサン(블랙썬)江原道で開発された独自品種マスカット・ベリーAとワンモル(韓国の野生のヤマブドウ)を交配 赤系果実の香り。チョコレートのような甘い香りが印象的でした。冷涼な気候のワインは酸が際立つ印象がありますが、このワインは穏やかな酸とほどよいタンニンが心地よく、バランスの良さに驚きました。スパイシーなニュアンスがあり、これは韓国固有のヤマブドウの特徴が表れているそうです。 「ノブネ」という名前の想い ワイナリーとワインの名前である「ノブネ(너브내)」とは、洪川がかつて呼ばれていた地名です。韓国固有の言葉で、「広い(너브다)」+「川(내)」を意味し、漢字の影響を受けずに純ハングルで表記される言葉です。ワイナリーの名前にも、この地への誇りと愛情が込められているのが伝わります。 浩川郡の名前の由来になった川 「浩川江」ワイナリーから車で5分だそうです! では、浩川という土地はどんな場所で、どのような背景のもとワイン造りが行われているのでしょうか?...

かりにぇなCariñena って?
あまり聞きなれない名前「カリニェナ」。 AITANAでよくご紹介するエリアでもあり、ブドウ品種でもある「カリニェナ」。お客様からもよくご質問いただくので、今回のブログテーマは「カリニェナ」です! フランスでは「カリニャン」、イタリアでは「カリニャーノ」、スペインでは「カリニャン」、「マスエロ」、「サムソ」と呼ばれています。 場所によって呼び名が変わる「カリニェナ」は、黒ブドウ品種の名前です。そして、このブドウは、スペイン アラゴン州カリニェナ地方が原産地と言われています。 ※「カリニェナ」と名乗れるのは、このカリニェナ地方で育てられたブドウのみです🍇 アラゴン州カリニェナ地方の場所は、バルセロナとマドリードの真ん中ぐらいに位置します。 参照:https://www.google.com/maps/place/ 参照: Wikimedia Commons また、スペイン北部に位置するアラゴン州は、歴史的な街であるサラゴサが州都です。 大陸性気候で、中央部ではほとんど雨は降らず、北部アラゴン州はいつも雪に覆われてた土地で、冬は寒風、夏は暑く乾燥したスペインでも指折りの過酷な環境のワイン産地とされています。この厳しい環境の土地で育つ「カリニェナ」は、酸味、渋味、苦味のすべてパワフルで、色は紫を帯びたルビーのような濃い色合い、酸度とタンニンも豊かなのが特徴です。 それでは、このカリニェナ地方で造られたワインをご紹介いたします。😊🍷 ・Bodegas Care 「CARE」とは、古代ローマ人がカリニェナを“CARE(親愛なる平原)”と呼んでいたことから名付けられました。CARE のワインのエチケットは、スペインの高名な現代画家エンリケ・トリホス氏が全デザインを手掛けており、それぞれのワインのイメージを「顔」で表現したユニークで印象的なワインです。 ・Viñedos y Bodegas Pablo 1760 年設立の家族経営のワイナリー。 100ha あるブドウ畑にはカリニェナ地方の土着品種(ガルナッ チャ / カリニェナ /...
かりにぇなCariñena って?
あまり聞きなれない名前「カリニェナ」。 AITANAでよくご紹介するエリアでもあり、ブドウ品種でもある「カリニェナ」。お客様からもよくご質問いただくので、今回のブログテーマは「カリニェナ」です! フランスでは「カリニャン」、イタリアでは「カリニャーノ」、スペインでは「カリニャン」、「マスエロ」、「サムソ」と呼ばれています。 場所によって呼び名が変わる「カリニェナ」は、黒ブドウ品種の名前です。そして、このブドウは、スペイン アラゴン州カリニェナ地方が原産地と言われています。 ※「カリニェナ」と名乗れるのは、このカリニェナ地方で育てられたブドウのみです🍇 アラゴン州カリニェナ地方の場所は、バルセロナとマドリードの真ん中ぐらいに位置します。 参照:https://www.google.com/maps/place/ 参照: Wikimedia Commons また、スペイン北部に位置するアラゴン州は、歴史的な街であるサラゴサが州都です。 大陸性気候で、中央部ではほとんど雨は降らず、北部アラゴン州はいつも雪に覆われてた土地で、冬は寒風、夏は暑く乾燥したスペインでも指折りの過酷な環境のワイン産地とされています。この厳しい環境の土地で育つ「カリニェナ」は、酸味、渋味、苦味のすべてパワフルで、色は紫を帯びたルビーのような濃い色合い、酸度とタンニンも豊かなのが特徴です。 それでは、このカリニェナ地方で造られたワインをご紹介いたします。😊🍷 ・Bodegas Care 「CARE」とは、古代ローマ人がカリニェナを“CARE(親愛なる平原)”と呼んでいたことから名付けられました。CARE のワインのエチケットは、スペインの高名な現代画家エンリケ・トリホス氏が全デザインを手掛けており、それぞれのワインのイメージを「顔」で表現したユニークで印象的なワインです。 ・Viñedos y Bodegas Pablo 1760 年設立の家族経営のワイナリー。 100ha あるブドウ畑にはカリニェナ地方の土着品種(ガルナッ チャ / カリニェナ /...