韓国バラエティ「天才ペク社長の逆境食堂2」で知るサン・セバスチャン1

韓国バラエティ「天才ペク社長の逆境食堂2」で知るサン・セバスチャン1

訪れた国には親しみが湧き、関心も高まります。
映像を通じてスペインを感じてもらえるよう、テレビ業界で働いていたユニークな経験と韓国エンタメ好きを活かして、画質や編集技術の高い作品を選んで紹介しています。
4月9日はチャコリの日 ということで、チャコリがつくられているバスク州で撮影された作品をご紹介します!

【バスク州ってどんなところ?】
まずは、バスク州についてご紹介です。
スペイン北部、ピレネー山脈の西に位置しています。
バスク州の住民はバスク語(エウスカラ)を話すことが多く、この言語はスペイン語とは異なる独自の言語です。
美食の中心地として知られる一方で、多くのワイン愛好家にも注目されています。リオハDOCに属するリオハ・アラベサはバスク州に属します。

リオハ・アラベサはスペインで最も有名なワイン生産地域の一つであり、
高品質の赤ワインが生産されています。
そして、バスク州独自のワイン、チャコリも有名です。
若々しくフレッシュなスタイルが特徴でビルバオやサン・セバスチャンのバルで提供されることが多いです。

今回ご紹介する作品は、このバスク州のサン・セバスチャンで撮影されました

【作品紹介】
韓国料理になじみのない海外で、料理研究家であり実業家のペク・ジョンウォンを中心に韓国の俳優・歌手・アイドルが食堂を経営していくリアルバラエティ「天才ペク社長の逆境食堂2」です。 シーズン2はスペイン バスク州のサン・セバスチャンで撮影されました。 1号店はピンチョ・ポテで盛り上がるグロス地区に、2号店は日本メディアでもよく紹介されるバル巡りで有名な旧市街にお店をオープンします。


この作品は、売上目標の達成をテーマに様々な困難を乗り越えていく出演者の姿が中心ですが、その中でも スペインの人々が会話を楽しむことが大好きなのだと感じました。
その内容を2回に分けてご紹介します!
今回はピンチョ・ポテという文化についてです。


【木曜の夜に盛り上がるピンチョ・ポテとは?】
ピンチョ・ポテとは“フィンガーフードとドリンク”という意味。
作品の中では「全ての店が低価格でつまみと酒を売る飲食店街の文化。バスク地方の大学生をはじめ数千人の若者がグロス地区のサバレタを訪れる」と紹介されています。
通常はドリンク1杯とおつまみ1品が3ユーロ。
ドリンクによって値段が変わるお店もあります。
グロス地区では毎週木曜の夜に開催され、それぞれのお店のピンチョスとドリンクを手に持ち 食べ歩くのが醍醐味だそうです。

料理も もちろん楽しんでいるようですが、初対面同士が仲良く話している様子が驚きとして紹介され、おしゃべりや出会いを楽しむ文化が根付いており「大学生の夜」と呼ばれることも伝えられていました。



通りを埋め尽くすほどのたくさんの人々が料理とおしゃべりを楽しんでいる風景は圧巻です。
撮影場所の隣りのお店では一晩で、1000杯のドリンクを売るそうです。
ピンチョ・ポテを楽しむ人々の様子が予告に一部映っています。
人の多さに圧倒され、焦る1号店の出演者と、その1号店を助けるために、2号店の出演者が駆けつけています。
現地の熱気を少しでも感じてもらえたら嬉しいです。


これが毎週…。 おしゃべりの熱気に圧倒されます…。
ピンチョ・ポテを楽しんでいた若者のインタビューによると 若者はグロス地区のサバレタ、ミドル世代の大人たちは旧市街のバル通りに行くそうです。次回は旧市街の内容をお伝えしますね!

旅行先では、現地の人々と交流することが好きな私にとって、この作品を通して、サン・セバスチャンがより魅力的に感じられました。
この街は美味しい料理と楽しい会話が待っているようです!

サブスクでの配信はまだされていないのですが、4月23日からMnetでアンコール放送されます。
「天才ペク社長」とは、韓国で最も有名な料理研究家であり、フランチャイズ事業を成功させている実業家、ペク・ジョンウォンさんのことです。
彼は多くのテレビ番組に出演しており、テレビと経営の両面に精通していることから実現できた作品だと思います。 有名人が飲食店を運営するリアルバラエティは、韓国の中でも多くの作品がありますが、その中で一番、売上に本気です。 マーケティング戦略や出演者達の進化、チームワークは見応えがあります。 機会があれば、ぜひ見てみてくださいね。

川元
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