韓国産のワイン【江原道  浩川  ノブネワイナリー】

韓国産のワイン【江原道 浩川 ノブネワイナリー】

「韓国産ワイン」と聞いてどんな味わいを思い浮かべるでしょうか?

前回は、韓国ワインの背景と歴史についてご紹介しました。
今回は、韓国のワイナリーに焦点を当てます。

ご紹介するのは、江原道・洪川(カンウォンド・ホンチョン)でご夫婦が営む農家ワイナリー「ノブネワイナリー」です。この土地ならではのブドウを使い、他にはない個性豊かなワインを生み出しています。

"農家ワイナリー"についてはこちら


ワイナリーの外観

 


ブドウ畑

 

唯一無二のブドウ品種が生み出すワイン

ノブネワイナリーの魅力は、この地ならではのワイン用品種を使用していることだと思います。
特に赤ワインには、韓国でもここでしか栽培されていないブドウが使われています。
ワインの種類も多いのですが、特に印象的だった辛口の白と赤をご紹介します。

白ワイン|ノブネ ホワイトワイン ドライ

使用品種
チョンヒャン(청향)江原道で開発された独自品種
レッドパールとマスカット・ベリーAを交配

チョンス(청수)韓国で開発された独自品種
セイベル9110と ヒムロッド シードレスを交配

マスカットや花の蜜の甘く 華やかな香りが広がりますが、味わいは引き締まったドライな仕上がりです。 八朔のような爽やかな果実味に、柑橘の皮を思わせるほろ苦さがあります。
天気の良い暑い日に飲んだので、しっかりとした酸が心地よく染み渡りました…


赤ワイン|ノブネ レッドワイン ドライ


使用品種

ブラックアイ(블랙아이)江原道で開発された独自品種
詳細な交配情報は非公開

ブラックサン(블랙썬)江原道で開発された独自品種
マスカット・ベリーAとワンモル(韓国固有のヤマブドウを改良したブドウ)を交配

赤系果実の香り。チョコレートのような甘い香りが印象的でした。
冷涼な気候のワインは酸が際立つ印象がありますが、このワインは穏やかな酸とほどよいタンニンが心地よく、バランスの良さに驚きました。スパイシーなニュアンスがあり、これは韓国固有のヤマブドウの特徴が表れているそうです。


「ノブネ」という名前の想い

ワイナリーとワインの名前である「ノブネ(너브내)」とは、洪川がかつて呼ばれていた地名です。
韓国固有の言葉で、「広い(너브다)」+「川(내)」を意味し、漢字の影響を受けずに純ハングルで表記される言葉です。
ワイナリーの名前にも、この地への誇りと愛情が込められているのが伝わります。


浩川郡の名前の由来になった川
「浩川江」ワイナリーから車で5分だそうです!

では、浩川という土地はどんな場所で、どのような背景のもとワイン造りが行われているのでしょうか?


洪川という土地とワイン

韓国の「道」は、日本の都道府県にほぼ相当します。江原道(カンウォンド)は、朝鮮半島中央部の東側に位置し、太白山脈を境に大きくわかれています。

「江原道」と聞いてもピンとこない方もいるかもしれませんが、2018年の平昌オリンピックが開催された地域と言えばイメージしやすいかもしれません。
洪川は、その江原道の中でもソウルに比較的近く、車で約1時間半の場所にあります。

洪川は大陸性気候で寒暖差が大きく、冬は-10度まで冷え込む寒冷地ですが、雪が少なく乾燥しています。一方、夏は高温多湿になります。
この厳しい環境に適応するブドウを育てるため、地域の農業振興を目的に江原道農業技術院がワイン用ブドウの研究を進め、新たな品種を生み出してきました。

ノブネワイナリーのワインは、まさにこの土地の挑戦と試行錯誤の結晶です。

 

他にもこんなワインがあります!

■ロゼワイン
江原道で開発されたブドウ品種、黒アロン(흑아롱)とロマンス(로망스)を使用。
韓国でも珍しいブドウを使った、こだわりのロゼワイン。

白のスパークリング
天然の炭酸発酵による爽やかな飲み口が特徴のチョンヒャンを100%使用したスパークリング。このワイナリーならではの一本です。

大統領就任式の乾杯酒に選ばれたシードル
リンゴの果実酒、シードルも造られています。
第20回
韓国大統領就任式で乾杯酒として選ばれた、特別な一本です。

 

ワイナリーを訪れて感じたこと

実際に訪れてみて、ワインの味わいだけでなく、ご夫婦の温かさや、穏やかな雰囲気の中にも、美味しいワインを追求する情熱を感じました。

この地でのワイン造りは決して楽ではなかったはずですが、その苦労を語ることなく、イタリアでの研修や、自然と向き合いながらのワイン造りについて楽しそうに話される姿が印象的でした。

私がこのワイナリーに興味を持ったのは、エチケットの美しさにも惹かれたからです。ワイナリーのロゴでもあるハングルのデザインが星座線のように感じ、洗練された印象を受けました。
そのことをご夫婦に話すと、デザイナーであるご夫婦の娘さんのデザインだと話してくださいました。
家族の温かさとこだわりが感じられるワイナリーです。


韓国ワインに興味のある方はもちろん、新しい産地の魅力を発見したい方にも、ぜひ味わっていただきたいワインです。

 

【ノブネワイナリーのワインが飲める場所】
ワイナリーに確認中です!もうしばらくお待ちください。

 

【公式HP】
ノブネワイナリー

 

川元

 

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