AITANA STAFFS BLOG
韓国産のワイン【背景・歴史編】
韓国でもワインがつくられていることをご存知でしょうか? 私が初めて韓国産のワインを知ったのは、韓国旅行中のことでした。韓国は気軽に行ける海外なので、何度か訪れているのですが、ワインという新たな一面に興味をそそられ、次に訪れる時は少し違った視点で韓国を楽しんでみたいと思いました。そこで訪れたのが、韓国のワイナリーです。 今回のブログでは、皆さんにも韓国ワインの魅力をお伝えしたく、韓国ワインの概要についてお話しします。ワイナリー自体の詳細は、次の機会にお伝えしますね。 実はワイナリーに訪れる前にいろいろ調べたかったのですが、情報が少なく思ったように集めることができませんでした… 訪問後、ワイナリーの方からいただいたワイナリーマップのおかげで、やっと情報を整理することができたので、ぜひシェアしたいと思います!日本語での情報が限られている中、この内容が少しでも皆さまのワインを楽しむ幅を広げ、興味を持つきっかけとなれば嬉しいです。 写真:韓国ワイン生産協会のワイナリーマップこのワイナリーマップのおかげで、とても助かりました! ※用語解説は韓国ワイン生産協会の情報をもとにしていますが、歴史については、韓国のワインコラムや記事から集めた情報です。 正確さにおいては公式の情報と異なる可能性がある点をご了承ください。 韓国における「ワイン」の広い定義 -「韓国ワイン」とは? - 韓国のワインについてお話しするには、まずその広い定義を理解することが大切です。 私はこのことを知らなかったため、かなり混乱しました。 韓国産のブドウ100%でつくられたワインは「韓国ワイン」という分類に入ります。 ただ、「韓国ワイン」はブドウだけに限られていません。 韓国では「ワイン」という言葉広く使われており、100%韓国産の農産物や特産物を原料とした酒類全般を「韓国ワイン」と呼びます。ブドウ以外の果実(桃、りんご、覆盆子〈ラズベリーに似た果物〉、サルナシ〈キウイフルーツに似た果物〉、桑の実など)を原料としたお酒も「韓国ワイン」です。 そのため、「韓国 ワイン」と検索すると、ブドウ酒だけでなく他の果実のお酒も表示されます。ブドウ酒を探されている時は、気をつけてくださいね。 「韓国ワイン」「国産ワイン」の違い 韓国産のワインは「韓国ワイン(ハングッワイン)」と「国産ワイン(グッサンワイン)」とに区別されています。 後ほど、韓国のワインの歴史を紹介しますが、その中で「国産ワイン」が登場するため、この違いを理解しておくと便利です。 「国産ワイン」とは、海外から大量に輸入したワインを韓国で瓶詰めしたり、韓国産のものと混ぜたりしたワインのことです。 他に「ウリワイン」という呼び方もあるようです。韓国語の「ウリ」という言葉から来ています。「ウリ」は「私たち」や「自分たち」という意味で、韓国では「ウリオンマ(お母さん)」「ウリチーム」など、親しみや自分たちのものという意味を込めてよく使われます。そのため、「ウリワイン」は100%韓国産で作られたワインに対して、韓国の誇りや親しみを込めた愛称として使われているようです。 韓国のワインの歴史 韓国でワインがつくられているのは驚きかもしれません。 その背景を知ると、もっと深く感じていただけると思いますので、ここで韓国のワインの歴史を振り返ってみたいと思います。 ※今回は混乱を避けるため「ワイン」「韓国ワイン」をブドウ酒に限定して話を進めていきます。 ワイン生産の始まり 韓国独自の技術を駆使したワイン生産が始まったのは1973年 と言われています。...
韓国産のワイン【背景・歴史編】
韓国でもワインがつくられていることをご存知でしょうか? 私が初めて韓国産のワインを知ったのは、韓国旅行中のことでした。韓国は気軽に行ける海外なので、何度か訪れているのですが、ワインという新たな一面に興味をそそられ、次に訪れる時は少し違った視点で韓国を楽しんでみたいと思いました。そこで訪れたのが、韓国のワイナリーです。 今回のブログでは、皆さんにも韓国ワインの魅力をお伝えしたく、韓国ワインの概要についてお話しします。ワイナリー自体の詳細は、次の機会にお伝えしますね。 実はワイナリーに訪れる前にいろいろ調べたかったのですが、情報が少なく思ったように集めることができませんでした… 訪問後、ワイナリーの方からいただいたワイナリーマップのおかげで、やっと情報を整理することができたので、ぜひシェアしたいと思います!日本語での情報が限られている中、この内容が少しでも皆さまのワインを楽しむ幅を広げ、興味を持つきっかけとなれば嬉しいです。 写真:韓国ワイン生産協会のワイナリーマップこのワイナリーマップのおかげで、とても助かりました! ※用語解説は韓国ワイン生産協会の情報をもとにしていますが、歴史については、韓国のワインコラムや記事から集めた情報です。 正確さにおいては公式の情報と異なる可能性がある点をご了承ください。 韓国における「ワイン」の広い定義 -「韓国ワイン」とは? - 韓国のワインについてお話しするには、まずその広い定義を理解することが大切です。 私はこのことを知らなかったため、かなり混乱しました。 韓国産のブドウ100%でつくられたワインは「韓国ワイン」という分類に入ります。 ただ、「韓国ワイン」はブドウだけに限られていません。 韓国では「ワイン」という言葉広く使われており、100%韓国産の農産物や特産物を原料とした酒類全般を「韓国ワイン」と呼びます。ブドウ以外の果実(桃、りんご、覆盆子〈ラズベリーに似た果物〉、サルナシ〈キウイフルーツに似た果物〉、桑の実など)を原料としたお酒も「韓国ワイン」です。 そのため、「韓国 ワイン」と検索すると、ブドウ酒だけでなく他の果実のお酒も表示されます。ブドウ酒を探されている時は、気をつけてくださいね。 「韓国ワイン」「国産ワイン」の違い 韓国産のワインは「韓国ワイン(ハングッワイン)」と「国産ワイン(グッサンワイン)」とに区別されています。 後ほど、韓国のワインの歴史を紹介しますが、その中で「国産ワイン」が登場するため、この違いを理解しておくと便利です。 「国産ワイン」とは、海外から大量に輸入したワインを韓国で瓶詰めしたり、韓国産のものと混ぜたりしたワインのことです。 他に「ウリワイン」という呼び方もあるようです。韓国語の「ウリ」という言葉から来ています。「ウリ」は「私たち」や「自分たち」という意味で、韓国では「ウリオンマ(お母さん)」「ウリチーム」など、親しみや自分たちのものという意味を込めてよく使われます。そのため、「ウリワイン」は100%韓国産で作られたワインに対して、韓国の誇りや親しみを込めた愛称として使われているようです。 韓国のワインの歴史 韓国でワインがつくられているのは驚きかもしれません。 その背景を知ると、もっと深く感じていただけると思いますので、ここで韓国のワインの歴史を振り返ってみたいと思います。 ※今回は混乱を避けるため「ワイン」「韓国ワイン」をブドウ酒に限定して話を進めていきます。 ワイン生産の始まり 韓国独自の技術を駆使したワイン生産が始まったのは1973年 と言われています。...
世界の新酒
来月11月は、ワインの新酒の季節ですね。この「新酒」とは、その年の9月~10月に収穫された葡萄を使って、わずか2ヶ月で出来上がります。 渋味が少なくフレッシュでフルーティーな味わいが特徴で、その年の天候がワインに与えた味わいを伝えてくれます。 新酒といえばフランスの「ボジョレーヌーボー」ですが、AITANAではスペインや他の国の新酒も人気です。😊 今回のブログは世界にある新酒についてご紹介したいと思います。 ■ボジョレー・ヌーヴォー ボジョレーヌーヴォー(新酒)はもともと、その年の収穫に感謝し、実りを祝う秋の収穫祭でふるまわれる地酒として楽しまれ1800年代頃から愛されてきました。 1951年、フランス政府によりボジョレー・ヌーボーとして正式に販売が認められ、1985年に日本へ初上陸。 「ボジョレー」とは、フランスの地方の名前で、「ヌーボー」はフランス語で新しいという意味です。 🍇葡萄は、ボジョレー地区産の黒ブドウ「ガメイ(Gamay)種」100%使用した赤ワインで、イチゴやカシスなどの果実味と、やわらかな酸味が特徴です。 🍷解禁日:11月の第三木曜日(今年は11月21日(木)です) (解禁日は、早出し競争によるボジョレーヌーヴォーの品質低下を防ぐためワイン法により決められています。) もともと、11月11日の収穫祭「聖マルティヌスの日」に解禁していたそうですが、祝日の変更や、休日や祝日に当たると運搬業が休業してしまうため、第三木曜日に決まったそうです。 ■ボージョレ・ヴィラージュヌーボー 「ヴィラージュ」とはフランス語で村を意味しています。 フランスのボージョレ地区の中でも、北側に位置した38の村だけで造られるヌーヴォーが「ボージョレ・ヴィラージュヌーボー」と呼ばれます。高品質のブドウが収穫できるので、ワインランク上の、より芳醇でふくよかな味わいが楽しめます。 ■「マコン・ヴィラージュ・ヌーヴォー」 フランスのボジョレーの北隣のマコネ地区で生産される新酒。 シャルドネ100%の白ワインで、フレッシュな果実の香りが特徴です。 他、フランスのロワール地方には「ミュスカデ・ヌーヴォー」があり、地方によってさまざまな種類の新酒が楽しまれています。 ■イタリアの新酒 イタリアでは新酒はノヴェッロ(Novello)と呼ばれています。 イタリア語でノヴェッロは「新しい、出来立ての」という意味です。 🍇イタリア全土で様々なブドウ品種から造られています。 新酒らしいさっぱりとした飲み口のものから、新酒とは思えないコクのあるものまで様々なノヴェッロがあります。 🍷解禁日:10月30日の0時1分 ヨーロッパの新酒たちの中で最も早く解禁を迎えます。 解禁日はハロウィンの前日でもあるため、ハロウィンパーティーでふるまうワインとしても親しまれており、現地ではノヴェッロに焼き栗を合わせるのが定番だそうです。🌰...
世界の新酒
来月11月は、ワインの新酒の季節ですね。この「新酒」とは、その年の9月~10月に収穫された葡萄を使って、わずか2ヶ月で出来上がります。 渋味が少なくフレッシュでフルーティーな味わいが特徴で、その年の天候がワインに与えた味わいを伝えてくれます。 新酒といえばフランスの「ボジョレーヌーボー」ですが、AITANAではスペインや他の国の新酒も人気です。😊 今回のブログは世界にある新酒についてご紹介したいと思います。 ■ボジョレー・ヌーヴォー ボジョレーヌーヴォー(新酒)はもともと、その年の収穫に感謝し、実りを祝う秋の収穫祭でふるまわれる地酒として楽しまれ1800年代頃から愛されてきました。 1951年、フランス政府によりボジョレー・ヌーボーとして正式に販売が認められ、1985年に日本へ初上陸。 「ボジョレー」とは、フランスの地方の名前で、「ヌーボー」はフランス語で新しいという意味です。 🍇葡萄は、ボジョレー地区産の黒ブドウ「ガメイ(Gamay)種」100%使用した赤ワインで、イチゴやカシスなどの果実味と、やわらかな酸味が特徴です。 🍷解禁日:11月の第三木曜日(今年は11月21日(木)です) (解禁日は、早出し競争によるボジョレーヌーヴォーの品質低下を防ぐためワイン法により決められています。) もともと、11月11日の収穫祭「聖マルティヌスの日」に解禁していたそうですが、祝日の変更や、休日や祝日に当たると運搬業が休業してしまうため、第三木曜日に決まったそうです。 ■ボージョレ・ヴィラージュヌーボー 「ヴィラージュ」とはフランス語で村を意味しています。 フランスのボージョレ地区の中でも、北側に位置した38の村だけで造られるヌーヴォーが「ボージョレ・ヴィラージュヌーボー」と呼ばれます。高品質のブドウが収穫できるので、ワインランク上の、より芳醇でふくよかな味わいが楽しめます。 ■「マコン・ヴィラージュ・ヌーヴォー」 フランスのボジョレーの北隣のマコネ地区で生産される新酒。 シャルドネ100%の白ワインで、フレッシュな果実の香りが特徴です。 他、フランスのロワール地方には「ミュスカデ・ヌーヴォー」があり、地方によってさまざまな種類の新酒が楽しまれています。 ■イタリアの新酒 イタリアでは新酒はノヴェッロ(Novello)と呼ばれています。 イタリア語でノヴェッロは「新しい、出来立ての」という意味です。 🍇イタリア全土で様々なブドウ品種から造られています。 新酒らしいさっぱりとした飲み口のものから、新酒とは思えないコクのあるものまで様々なノヴェッロがあります。 🍷解禁日:10月30日の0時1分 ヨーロッパの新酒たちの中で最も早く解禁を迎えます。 解禁日はハロウィンの前日でもあるため、ハロウィンパーティーでふるまうワインとしても親しまれており、現地ではノヴェッロに焼き栗を合わせるのが定番だそうです。🌰...
スペインは食の宝庫 ~オリーブオイル編~
スペインは美食の国として有名ですが、各地域の食材が新鮮で、味付けもシンプルな料理が多く、日本人の好みに合いますね(*^_^*) 野菜、肉、魚と地域でいろいろな食がありますが、前回はナバラの野菜とロゼワインについて、ブログで紹介しました。スペインの食材で美味しい・使いやすい・健康的なものは沢山ありますが、中でもオリーブオイルは欠かせないですよね。 オリーブオイルについて質問も時々頂くので、今回はスペインのオリーブオイルにちて、おまとめしてみました。皆様の参考になれば嬉しいです。 オリーブオイルとは 新鮮で健康に良いオリーブの実から取れる天然果汁はエクストラバージンオリーブオイルと呼ばれ、スペイン料理で重要な食材の一つとして広く称賛されています。そのバラエティに富む香りと風味、幅広い調理法、健康を促進する特性が世界中の料理人や美食家、栄養士から認められ高い評価を受けています。 スペインには広大な山の斜面があり、冬は地域により暖かいところもあれば寒さ厳しいところもありますが、夏は暑い日が長く続きます。この地形と気候がオリーブ栽培には最適なのです。スペインのオリーブ文化はローマ帝国支配以前に既に存在していましたが、ローマ人によってオリーブ栽培が拡大され製油技術が発達しました。オリーブ栽培の拡大は、政治や経済情勢、さらには宗教事情と同じように、何世紀もの間困難に直面してきました。しかし、オリーブが持つ普遍的かつ圧倒的な存在感がスペインの多くの地域でその景観を作り出し、生活様式や食習慣に多少なりとも影響を与えてきました。 オリーブの木には、種類がたくさん! スペイン栽培されているオリーブの品種は、なんと200種類以上。それぞれが個々に独特な味わいと香りを持っています。オリーブオイルを購入時や外で召し上がる時、品種を意識してオリーブオイルの味や香りをお楽しみ下さい。 オリーブオイルの種類の3つの違いは、その製法にあります! こちら、一番ご質問いただきます!エキストラバージンオリーブオイル、バージンオリーブオイル、オリーブオイルの大きな違いは、その製法です。オリーブの実をしぼっただけの状態のオイルを「バージンオリーブオイル」と呼び、その中でも香りや成分の基準を満たした最高品質のものを「エクストラバージンオリーブオイル」と言います。 オリーブオイル(ピュアオイル)と呼ばれるオイルは、しぼっただけのオイルを精製して香りや味のない「油」の状態にし、これに「エクストラバージンオリーブオイル」あるいは「バージンオリーブオイル」をブレンドしたものです。 以下でさらに詳しくみていきましょう。 エクストラバージンオリーブオイル 100%のオリーブジュース。 このオリーブオイルは、オリーブの実の最適な成熟時に収穫されたものを使用し、機械的なプロセスからのみ精製されたオイルです。 このエキストラバージンオリーブオイルは、欠陥のない最上級の品質であるため、優れた味わいと香りを合わせ持った、味覚のハーモニーを奏でるオイルです。 また、エキストラバージンオリーブオイルは一価不飽和脂肪酸の含有量が多いうえ、オイルに含まれるポリフェノールやビタミンEなど天然の抗酸化剤の役割を果たす栄養素も含むことから、心血管疾患を引き起こす要因のひとつである、コレステロールを減少させる力を発揮します。 このカテゴリの油は、単一品種(オリーブの品種の特性を最も明確に味わえるよう、1種類のみのオリーブから抽出されたもの)と、クパージュ(異なる割合で異なる品種のオリーブをブレンドされたもの)があります。 バージンオリーブオイル こちらも100%のオリーブ果汁から精製されており、香りと味わいの顕著な特徴を合わせ持っています。ただし、このオリーブオイルは、エキストラバージンオイルほど卓越したレベルには達しません。共通して、抗酸化物質と一価不飽和脂肪酸を多く含みます。 オリーブオイル 精製されたオリーブオイルに、エキストラバージンまたはバージンの混ぜる比率を変えてブレンドしたオイルです。ノーマルタイプのオリーブオイルは、バージン、エキストラバージンオイルに必要な高い基準値に達しなかったバージンオイルから精製されます。 それぞれに共通するのは、健康的な食生活に欠かせない食品であることと、一価不飽和脂肪酸の含有量が多い点です。 ★お勧めレシピ!簡単で美味しい。ワインにもぴったりです! ホタテ貝のグリル レシピ...
スペインは食の宝庫 ~オリーブオイル編~
スペインは美食の国として有名ですが、各地域の食材が新鮮で、味付けもシンプルな料理が多く、日本人の好みに合いますね(*^_^*) 野菜、肉、魚と地域でいろいろな食がありますが、前回はナバラの野菜とロゼワインについて、ブログで紹介しました。スペインの食材で美味しい・使いやすい・健康的なものは沢山ありますが、中でもオリーブオイルは欠かせないですよね。 オリーブオイルについて質問も時々頂くので、今回はスペインのオリーブオイルにちて、おまとめしてみました。皆様の参考になれば嬉しいです。 オリーブオイルとは 新鮮で健康に良いオリーブの実から取れる天然果汁はエクストラバージンオリーブオイルと呼ばれ、スペイン料理で重要な食材の一つとして広く称賛されています。そのバラエティに富む香りと風味、幅広い調理法、健康を促進する特性が世界中の料理人や美食家、栄養士から認められ高い評価を受けています。 スペインには広大な山の斜面があり、冬は地域により暖かいところもあれば寒さ厳しいところもありますが、夏は暑い日が長く続きます。この地形と気候がオリーブ栽培には最適なのです。スペインのオリーブ文化はローマ帝国支配以前に既に存在していましたが、ローマ人によってオリーブ栽培が拡大され製油技術が発達しました。オリーブ栽培の拡大は、政治や経済情勢、さらには宗教事情と同じように、何世紀もの間困難に直面してきました。しかし、オリーブが持つ普遍的かつ圧倒的な存在感がスペインの多くの地域でその景観を作り出し、生活様式や食習慣に多少なりとも影響を与えてきました。 オリーブの木には、種類がたくさん! スペイン栽培されているオリーブの品種は、なんと200種類以上。それぞれが個々に独特な味わいと香りを持っています。オリーブオイルを購入時や外で召し上がる時、品種を意識してオリーブオイルの味や香りをお楽しみ下さい。 オリーブオイルの種類の3つの違いは、その製法にあります! こちら、一番ご質問いただきます!エキストラバージンオリーブオイル、バージンオリーブオイル、オリーブオイルの大きな違いは、その製法です。オリーブの実をしぼっただけの状態のオイルを「バージンオリーブオイル」と呼び、その中でも香りや成分の基準を満たした最高品質のものを「エクストラバージンオリーブオイル」と言います。 オリーブオイル(ピュアオイル)と呼ばれるオイルは、しぼっただけのオイルを精製して香りや味のない「油」の状態にし、これに「エクストラバージンオリーブオイル」あるいは「バージンオリーブオイル」をブレンドしたものです。 以下でさらに詳しくみていきましょう。 エクストラバージンオリーブオイル 100%のオリーブジュース。 このオリーブオイルは、オリーブの実の最適な成熟時に収穫されたものを使用し、機械的なプロセスからのみ精製されたオイルです。 このエキストラバージンオリーブオイルは、欠陥のない最上級の品質であるため、優れた味わいと香りを合わせ持った、味覚のハーモニーを奏でるオイルです。 また、エキストラバージンオリーブオイルは一価不飽和脂肪酸の含有量が多いうえ、オイルに含まれるポリフェノールやビタミンEなど天然の抗酸化剤の役割を果たす栄養素も含むことから、心血管疾患を引き起こす要因のひとつである、コレステロールを減少させる力を発揮します。 このカテゴリの油は、単一品種(オリーブの品種の特性を最も明確に味わえるよう、1種類のみのオリーブから抽出されたもの)と、クパージュ(異なる割合で異なる品種のオリーブをブレンドされたもの)があります。 バージンオリーブオイル こちらも100%のオリーブ果汁から精製されており、香りと味わいの顕著な特徴を合わせ持っています。ただし、このオリーブオイルは、エキストラバージンオイルほど卓越したレベルには達しません。共通して、抗酸化物質と一価不飽和脂肪酸を多く含みます。 オリーブオイル 精製されたオリーブオイルに、エキストラバージンまたはバージンの混ぜる比率を変えてブレンドしたオイルです。ノーマルタイプのオリーブオイルは、バージン、エキストラバージンオイルに必要な高い基準値に達しなかったバージンオイルから精製されます。 それぞれに共通するのは、健康的な食生活に欠かせない食品であることと、一価不飽和脂肪酸の含有量が多い点です。 ★お勧めレシピ!簡単で美味しい。ワインにもぴったりです! ホタテ貝のグリル レシピ...
近くで食べれるマカオのポルトガル料理
前回ブログの『日本でワインはいつから飲まれている?』でポルトガルワインについて触れた事をきっかけに、私達の身近でポルトガル料理店はスペイン料理店ほど多くない事に気づきました! 私は約4年間中国に住んでいた期間があり、その頃地続きで行き来ができるマカオによく買い物やご飯を食べに行っていました。 マカオでは洋食屋さん風の外観のレストランは、イタリアンでもなくフランス料理でもなく、だいたいポルトガル料理店でした。 マカオというと、香港のおまけ的な更にギラギラしたカジノがあるギャンブルの夜の街のイメージが先行しますが、世界遺産が20ヶ所以上もあり歴史的な建物や素敵な街並みのある街歩きにピッタリの国です。 1999年までポルトガル領だったこともあり街並みはアジアなのにヨーロッパのような場所がたくさんあり西洋と東洋の両方を感じられる不思議な魅力があり、今回ご紹介させていただきたいと思います。 マカオの街並み 〇カテドラル広場の噴水…ポルトガルのアズレージョと呼ばれるタイルが素敵です✨石畳の通りもポルトガルの街と一緒です。 他にもたくさんの場所でポルトガルの香りを残しつつアジアと上手く融合している街だと思いました。 Googleマップで調べてみたらやはりポルトガル料理店はたくさんありました! ※写真は一部になります マカオのレストラン 私が最後に訪れたのは(2016年)8年前ですが、Miramarというポルトガル料理店を少しご紹介させてください✨ 〇ポルトガル風シーフードライスとタコのマリネサラダ 海鮮とトマトベースのスープのリゾットのような料理で、海鮮の旨味がたっぷり出ていて子供でも食べられる優しいお味でした。 タコのマリネサラダはタコがたくさん入っていてパクチーが入っているので少しアジア風ですが、さっぱりといただけました。白ワインに合うサラダでした! 〇バカリャオ(干し鱈)のコロッケ 外はカリッと中はしっとりしていて干し鱈の塩味がちょうど良く何個でも食べられる感じでした!子供達にも人気でした。 〇イワシの塩焼き 炭火で焼いているので外側は香ばしく小さいので頭から食べても大丈夫でした! 味付けもシンプルでお魚の美味しさが引き立ちます。レモンをかけていただきます。付け合わせのポテトもホクホクで美味しかったです! 〇アフリカンチキン お店によって味がだいぶ違うようで、ここのお店のは炭火で焼いているので皮はパリパリで肉はジューシーだけどさっぱり食べられてとても美味しかったです。 〇アサリのガーリッククリーム煮 アサリがたくさん入っていて白ワインかクリームで選べました!殆どの方がクリームを選んでたのでクリームにしました。パクチーが入っているので爽やかです。 全体的にシンプルな味付けで子供から大人まで万人受けするお料理でした!そしてポルトガルワインとも相性抜群でした🍷 比較的近くにあるマカオでポルトガル気分が味わえるのはとても魅力的です✨ もし街の様子など詳しいことが気になる方がいましたら、Instagramで↓ マカオと入力すると【公式】マカオ政府観光局のページがありますので更に良くわかると思います。...
近くで食べれるマカオのポルトガル料理
前回ブログの『日本でワインはいつから飲まれている?』でポルトガルワインについて触れた事をきっかけに、私達の身近でポルトガル料理店はスペイン料理店ほど多くない事に気づきました! 私は約4年間中国に住んでいた期間があり、その頃地続きで行き来ができるマカオによく買い物やご飯を食べに行っていました。 マカオでは洋食屋さん風の外観のレストランは、イタリアンでもなくフランス料理でもなく、だいたいポルトガル料理店でした。 マカオというと、香港のおまけ的な更にギラギラしたカジノがあるギャンブルの夜の街のイメージが先行しますが、世界遺産が20ヶ所以上もあり歴史的な建物や素敵な街並みのある街歩きにピッタリの国です。 1999年までポルトガル領だったこともあり街並みはアジアなのにヨーロッパのような場所がたくさんあり西洋と東洋の両方を感じられる不思議な魅力があり、今回ご紹介させていただきたいと思います。 マカオの街並み 〇カテドラル広場の噴水…ポルトガルのアズレージョと呼ばれるタイルが素敵です✨石畳の通りもポルトガルの街と一緒です。 他にもたくさんの場所でポルトガルの香りを残しつつアジアと上手く融合している街だと思いました。 Googleマップで調べてみたらやはりポルトガル料理店はたくさんありました! ※写真は一部になります マカオのレストラン 私が最後に訪れたのは(2016年)8年前ですが、Miramarというポルトガル料理店を少しご紹介させてください✨ 〇ポルトガル風シーフードライスとタコのマリネサラダ 海鮮とトマトベースのスープのリゾットのような料理で、海鮮の旨味がたっぷり出ていて子供でも食べられる優しいお味でした。 タコのマリネサラダはタコがたくさん入っていてパクチーが入っているので少しアジア風ですが、さっぱりといただけました。白ワインに合うサラダでした! 〇バカリャオ(干し鱈)のコロッケ 外はカリッと中はしっとりしていて干し鱈の塩味がちょうど良く何個でも食べられる感じでした!子供達にも人気でした。 〇イワシの塩焼き 炭火で焼いているので外側は香ばしく小さいので頭から食べても大丈夫でした! 味付けもシンプルでお魚の美味しさが引き立ちます。レモンをかけていただきます。付け合わせのポテトもホクホクで美味しかったです! 〇アフリカンチキン お店によって味がだいぶ違うようで、ここのお店のは炭火で焼いているので皮はパリパリで肉はジューシーだけどさっぱり食べられてとても美味しかったです。 〇アサリのガーリッククリーム煮 アサリがたくさん入っていて白ワインかクリームで選べました!殆どの方がクリームを選んでたのでクリームにしました。パクチーが入っているので爽やかです。 全体的にシンプルな味付けで子供から大人まで万人受けするお料理でした!そしてポルトガルワインとも相性抜群でした🍷 比較的近くにあるマカオでポルトガル気分が味わえるのはとても魅力的です✨ もし街の様子など詳しいことが気になる方がいましたら、Instagramで↓ マカオと入力すると【公式】マカオ政府観光局のページがありますので更に良くわかると思います。...
シェリーと紹興酒
皆さんこんにちは! よくシェリーはいつ飲むのが最適なのかと質問をお受けすることがあります。 シェリーには辛口~極甘口まで幅広いタイプがあり、その時々によって使い分けることができるので、食前酒、食中酒、食後酒と、様々なシーンでお楽しみいただけるのです! そんなシェリーの中で今回ご紹介するのは「オロロソ」というタイプ。 こちらのオロロソ リオ ヴィエホは酸化熟成12 年と長い熟成のエレガントなアロマで、丸みがあり、ビロードのように滑らかな味わいがあります。 このように熟成期間が長いシェリーは、同様に熟成をさせた中国のお酒、紹興酒と類似するニュアンスがあるように感じます。 紹興酒の原料はもちごめです。 シェリーの原料ブドウとは異なるのですが、長期熟成による酸味や甘み、重厚なほろ苦さが紹興酒を連想します。 中華料理とオロロソをペアリングして頂いてみましたが、やはり相性抜群! 新しい中華料理の愉しみ方に、ハマってしまうかもしれません! 皆さんもぜひ機会がありましたら、シェリーと紹興酒一度飲み比べてみてください😊
シェリーと紹興酒
皆さんこんにちは! よくシェリーはいつ飲むのが最適なのかと質問をお受けすることがあります。 シェリーには辛口~極甘口まで幅広いタイプがあり、その時々によって使い分けることができるので、食前酒、食中酒、食後酒と、様々なシーンでお楽しみいただけるのです! そんなシェリーの中で今回ご紹介するのは「オロロソ」というタイプ。 こちらのオロロソ リオ ヴィエホは酸化熟成12 年と長い熟成のエレガントなアロマで、丸みがあり、ビロードのように滑らかな味わいがあります。 このように熟成期間が長いシェリーは、同様に熟成をさせた中国のお酒、紹興酒と類似するニュアンスがあるように感じます。 紹興酒の原料はもちごめです。 シェリーの原料ブドウとは異なるのですが、長期熟成による酸味や甘み、重厚なほろ苦さが紹興酒を連想します。 中華料理とオロロソをペアリングして頂いてみましたが、やはり相性抜群! 新しい中華料理の愉しみ方に、ハマってしまうかもしれません! 皆さんもぜひ機会がありましたら、シェリーと紹興酒一度飲み比べてみてください😊
韓国バラエティ「ユン食堂2」で知るカナリア諸島
訪れた国には親しみが湧き、関心も高まります。映像を通じてスペインを感じてもらえるよう、テレビ業界で働いていたユニークな経験と韓国エンタメ好きを活かして、画質や編集技術の高い作品を選んで紹介しています。作品を通して、スペインのワイン産地に親しみを感じてもらえたら嬉しいです。 今回は、カナリア諸島です。 【カナリア諸島ってどんなところ?】 まずは、カナリア諸島についてご紹介です。 カナリア諸島は、スペインに属する火山諸島で、アフリカ大陸の北西沖、大西洋に位置しています。ランサローテ、フエルテベントゥーラ、グラン・カナリア、テネリフェ、ラ・ゴメラ、ラ・パルマ、エル・イエ口の7島からなります。この地域は、美しいビーチや温暖な気候で知られるだけでなく、素晴らしいワイン産地としても名高いです。豊かな火山土壌と独特の気候条件が、ここでしか味わえない特別なワインを生み出しています。 また、フィロキセラの侵入がなかったため、自根の古い樹齢の畑が多いのも特徴です。 近年、ランサローテ島、テネリフェ島、ラ・パルマ島の若い醸造家がつくる固有品種のワインが世界的に注目を集めています。 ご紹介する今回の作品は、このカナリア諸島のテネリフェ島で撮影されました。 【作品紹介】 韓国の俳優がスペイン・テネリフェ島のガラチコという小さな村に食堂をオープン。韓国料理を通じて繋がる人々の交流が描かれています。 今までご紹介した作品と同じく、出演者の様子を中心に撮影されています。しかし、この作品では現地に住む人々の温かさや日常も感じられ、通常の旅行番組とは異なる現地の魅力が伝わる作品です。 【カナリア諸島の人々の日常を感じる】 作品を通じて、カナリア諸島の美しい風景だけでなく、そこに住む人々の日常も垣間見ることができます。また、食事中の会話から感じられる人生観も素敵です。 ご近所の挨拶で始まる穏やかな朝 彩りに染まる街のひととき テネリフェ島は有名な観光地で、多くの国から観光客が訪れますが、現地の人々も多く来店しています。 韓国料理のお店がないこの地域では、新しい体験と非日常が生まれていたようです。 韓国料理に対する 興味とリスペクトが絶えない 現地のシェフ達 お箸の使い方を教わって喜ぶ女性 お目当ての彼に会うことができてドキドキする女の子 お店が地元の人にとって小さなトキメキになっていたようです。現地の温かくフレンドリーな人々が異文化との交流を楽しむ姿は、テネリフェ島の魅力を一層引き立てていました。 【ワイン紹介】 「ユン食堂2」を通じてテネリフェ島の魅力を感じたら、ぜひ、ワインも試してみてください!ワインを飲むことで、作品の中で見た風景や人々の温かさをさらに感じられることでしょう。 AITANAでは、店舗の方でテネリフェ島のワインを取り扱いしております。興味を持ってくださった方は、お気軽にお問い合わせください! 作品の紹介は以上です。今回も最後まで読んでくださってありがとうございました!!...
韓国バラエティ「ユン食堂2」で知るカナリア諸島
訪れた国には親しみが湧き、関心も高まります。映像を通じてスペインを感じてもらえるよう、テレビ業界で働いていたユニークな経験と韓国エンタメ好きを活かして、画質や編集技術の高い作品を選んで紹介しています。作品を通して、スペインのワイン産地に親しみを感じてもらえたら嬉しいです。 今回は、カナリア諸島です。 【カナリア諸島ってどんなところ?】 まずは、カナリア諸島についてご紹介です。 カナリア諸島は、スペインに属する火山諸島で、アフリカ大陸の北西沖、大西洋に位置しています。ランサローテ、フエルテベントゥーラ、グラン・カナリア、テネリフェ、ラ・ゴメラ、ラ・パルマ、エル・イエ口の7島からなります。この地域は、美しいビーチや温暖な気候で知られるだけでなく、素晴らしいワイン産地としても名高いです。豊かな火山土壌と独特の気候条件が、ここでしか味わえない特別なワインを生み出しています。 また、フィロキセラの侵入がなかったため、自根の古い樹齢の畑が多いのも特徴です。 近年、ランサローテ島、テネリフェ島、ラ・パルマ島の若い醸造家がつくる固有品種のワインが世界的に注目を集めています。 ご紹介する今回の作品は、このカナリア諸島のテネリフェ島で撮影されました。 【作品紹介】 韓国の俳優がスペイン・テネリフェ島のガラチコという小さな村に食堂をオープン。韓国料理を通じて繋がる人々の交流が描かれています。 今までご紹介した作品と同じく、出演者の様子を中心に撮影されています。しかし、この作品では現地に住む人々の温かさや日常も感じられ、通常の旅行番組とは異なる現地の魅力が伝わる作品です。 【カナリア諸島の人々の日常を感じる】 作品を通じて、カナリア諸島の美しい風景だけでなく、そこに住む人々の日常も垣間見ることができます。また、食事中の会話から感じられる人生観も素敵です。 ご近所の挨拶で始まる穏やかな朝 彩りに染まる街のひととき テネリフェ島は有名な観光地で、多くの国から観光客が訪れますが、現地の人々も多く来店しています。 韓国料理のお店がないこの地域では、新しい体験と非日常が生まれていたようです。 韓国料理に対する 興味とリスペクトが絶えない 現地のシェフ達 お箸の使い方を教わって喜ぶ女性 お目当ての彼に会うことができてドキドキする女の子 お店が地元の人にとって小さなトキメキになっていたようです。現地の温かくフレンドリーな人々が異文化との交流を楽しむ姿は、テネリフェ島の魅力を一層引き立てていました。 【ワイン紹介】 「ユン食堂2」を通じてテネリフェ島の魅力を感じたら、ぜひ、ワインも試してみてください!ワインを飲むことで、作品の中で見た風景や人々の温かさをさらに感じられることでしょう。 AITANAでは、店舗の方でテネリフェ島のワインを取り扱いしております。興味を持ってくださった方は、お気軽にお問い合わせください! 作品の紹介は以上です。今回も最後まで読んでくださってありがとうございました!!...